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医療分野

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医療分野

再生治療

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「iPS細胞」を作る技術が実現したことで、理論的には組織や臓器でも人為的に作り出すことができるようになり、全く拒否反応がない「臓器のスペア」を手に入れることが可能になる。 この再生医療が定着すると死亡率は劇的に低下し、予想をはるかに上回る超長寿命社会を迎える可能性も出てくる。



遺伝子(ゲノム)治療

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遺伝子(ゲノム)の解読に成功したことにより、個人の遺伝子を解析することにより病気になるリスクを予測したり、遺伝子レベルでのピンポイント治療により、発病を完全に防ぐことも可能になる。 遺伝的要素が強いとされるガンや脳卒中、糖尿病、心臓病などの病気が、かなりの部分で克服できるようになる。こうした「遺伝子診断」の普及により、対症的なデータに基づいて経験と勘による診断方法から、個々人の遺伝子を解析してオーダーメードで治療を行う方法に移行してゆく。

■「健康医療サービス産業」は、予防や健康管理、高齢化への対応などを含む形で、医療の概念が将来的に発展したものである。今後は医療♯の上昇や公的給付の切り下げなどが予想される。漢方では健康と病気の中間状態である「未病」という概念があるが、病気になる前の対応、すなわち予防や健康管理が一層重要になってくる。そのためには、日々の食生活なども含めてトータルで考えていく必要がある。病気とまではいえない高齢化に伴う心身の衰えもある。これをどのようにケアしていくかについても、生活のクオリティーを上げるという観点から、いろいろな分野で新たなニーズが生まれてくるだろう。

予防医療への注目

高齢化が進むと、健康は多くの人にとっての重要な関心事となる。医療費の個人負担が大きくなってくると、治療のために病院へ通うのではなく、病気の予防や健康の維持・管理に気を配ろうとする人が増える。健康管理センターやスポーツクラブといった施設は、日々の健康管理に気を使う人々にとって大きな存在となっていく。
また、医食同源という言葉があるように、食べ物から健康増進や病気の予防に取り組む動きも活発になる。医療・健康サービス産業には、スポーツクラブやフードサービスなどの業種も含まれていくと考えられる。
■主に富裕層をターゲットに、日常の健康データを管理する健康管理センターが次々に設置される。医療情報の管理でITが積極的に活用されるだろう。例えば、Continua Health Alliance(米インテル社が代表を務める業界団体)は、家庭で使用する健康管理機器の相互運用を実現するガイドラインを策定している。様々な健康管理機器がこのガイドラインに準拠することで、メーカーの異なる複数の機器をコンピューターや携帯電話機に接続させ、個人の健康データを一元管理できるようにする。現在は、体重計や体脂肪計、血圧計といった機器で測定したデータの管理が中心だが、将来的には血液成分なども無針で計測できるようになるだろう。

系列化により、仮想総合病院が誕生へ

■地方では医者不足が深刻な問題となっている。地方では過疎化が進んでおり、患者の数も限られている。近隣に医療機関がなければ、何か問題があったときに協力を仰ぐこともかなわず、何らかのトラブルが生じた場合は損害賠償を請求されるリスクも少なくない。将来のことを考えても、都市部で開業する方が有利であり、医者は都市部に集中していく。
■メディアなどで「医師不足」が叫ばれているが、実際はそんなに単純ではない。問題は都市部に医師が集中しているということであり、リスクや初期投資が少ない科に人気が集中していることである。つまり問題は「不足」というより「偏在」である。実際、都市部では医師が過密状態になっている地域が多い。人口が多いので患者は相当数いるはずだが、病院の数が多過ぎるため、来院客は決して多くない。弱小病院の淘汰が進むのは避けられない。

ICTを軸に病院の系列化が進む

■近代の医療機関は装置産業化しているため、先進的な治療のためには数億円規模の高価な装置をいくつも揃える必要がある。だが、医者だからといっても、金融機関は簡単には融資してくれない。近年、個人病院を開業するのは非常に難しくなってきているが、特に新人が開業するのは極めて困難な状況である。装置を所有できていないのは、既存の民間医院でも同様だ。他の病院と使い回せばいいが、なかなか実現できないでいる。設備投資や共用による設備の確保を目的に「系列化」が進むだろう。
■これからの医療機関では、ICT(Information and Communication Technology、情報通信技術)化が必須になる。経理や人事・給与といった基幹系システムはもちろん、電子カルテを導入するかどうか以前に、患者管理や診察券の発行でもICTは必要だ。さらに、オンライン予約や健康情報の提供といった顧客向けのサービスは、競争の中を生き残るために非常に重要となる。ゲノ ム診断など先端医療を行うためにもICTは必須だ。問題は、個人病院レベルでこれらの投資をどこまでできるかである。
■ICTシステムを軸に、大手医療法人を中心とする病院の系列化が進むだろう。ICTシステムは共同利用した方がはるかにコストが安く済むだけではなく、電子カルテを共有化することで顧客を相互創出しやすくなる。患者にとっても、同じ系列ならば検査を重複して受けなくて済む、という安心感がある。様々な専門病院が系列としてICTシステムを共有することで、全体としては総合病院のようなサービスを提供できるようになる。高額な医療機器も複数の医院で共同利用すればコストが大幅に抑えられる。だが現状では、開業医は誰もがトップになりたいためか、このような形での病院間の連携は驚くほど進んでいない。だが生き残っていくためには、系列化が極めて重要になってくる。

そして異業界と連携した複合サービスヘ

■医療法人は株式会社化できないため、システムの共同利用などからつながり始めていく。連携は医療機関だけに留まらず、系列にスポーツクラブや健康管理センター、食品メーカー、調剤薬局などが加わっていく。複数の業態を同一系列に取り込んだ「複合医療グループ」が形成され、病気の治療はもちろん、病気になる前のヘルスケア、あるいは病気ではないが管理が必要な高齢者のケアなどが行われるようになると予測する。
医療グループの系列化によって、医療の内容には激しい格差が生じるようになる。お金に糸目をつけなければ最先端の医療を受けることができるが、すべての患者に巨額の支払い能力があるわけではない。公的な支援にも限度がある。全員が横一列で画一的な治療を受けるのではなく、希望する医療のクオリティーを患者自身が選択するようになっていく。お金がないために臓器移植を受けられず死んでしまうのは、これからは「ある程度は仕方がない」ということになる可能性が高い。逆に言えば、お金がある人は死ぬことが難しくなるのかもしれない。
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