流通/小売分野
流通/小売分野
①次世代流通システムによる新市場(流通BMS)
- 経済産業省が小売、卸、メーカーなど数多くの企業や団体が参加し検討を重ね、実証実験を通し最終的に纏めたのが「流通ビジネスメッセージ標準=流通BMS」
- 流通BMSは、通信手段・フォーマットともに標準化された(インターネットEDI活用)
- 2009年から大手百貨店・ホームセンター等で導入開始、今後は中小小売店に展開
流通BMSの大きな狙い=検品レス、伝票レス
『伝票レス』は、納品書や受領伝票のやり取りをEDIに置き換えることで紙の伝票をなくし、事務処理コストや伝票の保管を削減する狙いがある。『検品レス』は、納品伝票に代わるASNデータ(事前出荷明細)をあらかじめ小売企業に送信しておくことで、小売企業での受け入れ時に入荷検品業務の大幅な改善を見込んでいるが、納入側の企業では正確な出荷検品の体制と梱包ごとのラベル貼付が必要となる
②ラベルプリンター市場
- ラベルプリンタは特に流通BMSが先行している米国が最大市場であり、日本は欧米に比べ普及が遅れている
- 日本市場ではサトーが40%以上のシェアを持つ最大手で東芝が追従
日本のラベルプリンター市場予測
- 日本のラベルプリンタ市場は2010年22万台が2014年には50万台規模に急成長
- スーパー・百貨店はほぼ100%の導入率であるが、置き換え市場が主体でも巨大市場であり年10%の新規導入と想定しても台数で市場の過半数を占める
- 注目すべきは、製造~卸売りに絡む流通BMSのSCM市場(Shipping Carton Marking)及び医療現場の患者/薬剤/処方箋のラベリング市場が急拡大していく点
日本のRFID併用ラベルプリンター市場予測
- RFID併用ラベルは大幅なコストダウンが期待されるアンテナ内蔵型チップ(RFID単価=\5以下)の実用化がなされる2013年以降に市場は急成長する
- 専門店/百貨店では品切れ防止用途で導入が本格化し、製造~流通現場や医療現場においても業務効率化を目指し採用が広がっていく
- 英大手小売M&Sは選定商品にRFID使い捨て方式で導入済(過去18ヶ月3,500万個)
- 英大手小売M&Sは選定商品にRFID使い捨て方式で導入済(過去18ヶ月3,500万個)